こんばんは。
先週、今週と仕事で色々あって、更新が途絶えていた。後日書くのだが、ほんとね…という感じだ。
さて、前回の週末は、なんと福岡に行ってきた!
なぜこんなにデカデカと言うのか。それは、私が人生で初めて九州に行ったからである。
ただ、今回の旅行を無事開催するのは決して楽なことではなかった。なので前日譚も含めて話したいと思う。
木曜日
ハッカソンなるものにより、寝不足と栄養不足が続いていて、締め切りも迫って物理的にも精神的にもピンチだった先週木曜日。
予約していた飛行機の時刻をみて唖然とした。
え?ギリギリ過ぎん…??
ほぼ衝動で飛行機を予約した2ヶ月前の自分を恨んだ。明日キツキツ過ぎるんですけど…………
まあいい。もういい。
とりあえず準備して、寝てやる。
金曜日
まず、仕事をそそくさと切り上げて(マジでそそくさとだった)、全力ダッシュで駅に向かった。
………が、残念。1本電車を逃した。
空港までに3本の電車に乗る予定だ。1本目が遅れたら、後続に影響しかねない。特に3本目は、チケットをすでにとっているし、これに乗れず次発にしたら飛行機に乗り遅れる。大丈夫なのか…?!
1本目は、仕方ないから次発に乗った。遅れたり止まったりはしなかった。クリア。
2本目。人混みをくぐり抜け、なんとか乗りたい時間の電車に乗れた。ただ、2本目を降りてから3本目に乗り換えるまでの時間がギリギリすぎる。いつも道に迷ってちょっとウロウロしてから到着する。
しかし今日は乗り換え時間が5分しかない。なので降車するときのために、車両を移動して、移動して、移動した。
↑のサイトを参考に、降りて急ぎ足。
そしたら、なんと1分くらいで3本目の待ち列に並べた。余裕が有り余るくらいだった。すげえ!
それにしても、外国人含め、旅行客の多いこと。コロナ禍の反動なのかなあとか思ったりした。
飛行機は遅れて出発。
さあさあ、九州初上陸だ!
寒い!
寒い??????
九州ミリしら民による「九州=南=温かい」との方程式は、脆くも儚く崩れ去った。「温かいからジャンバーもマフラーもいらんだろうな」と思いながらも土壇場で持参する決断をした6時間前の私に、ノーベル温かいで賞を授与したい(ない)。
空港からホテル最寄り駅である博多駅へ。pasmo を含め、色々な交通系 IC カードが使えるようで安心。
そして噂には聞いていたが、福岡は空港から中心部への距離が近い……………最高……………めちゃ混んでるけど……………
博多駅地下街をぶらついて晩御飯を探したが、やはり部屋で食べたいかなと思い、お惣菜を調達。
そしていよいよホテル到着!!!!!
今回泊まったホテルはこちら。
BUNSHODO HOTEL。
本でつながるホテル。コンセプトからして粋である。
博多駅から近い、すなわち交通アクセス抜群且つお店も充実していてとりあえず困ることはない。
お値段も、決して可愛くはないが、まあ比較的お手軽である。可愛くはないが。
ではルームツアーをしていこう。
う~~~ん、良い!!!!!!!
本は寄贈できて、寄贈するときに寄贈者からのメッセージなどをカードとしてつけることができるらしい。こういう取り組みもまた粋である。
さて、晩ごはん。久々のアジフライと、揚げごぼうのたっぷりのったサラダ。
お次は風呂だ。
シャワーとトイレは共用。シャワーは1階に4個ほどあったが、1個も使用されていなかったので、のびのびと使えた。最初、お湯になる前までは、上から冷たい水が流れてきてヒエッとなったが、他は問題なかった。
夜は家族と電話したり、部屋に置いてあった『お母さんは命がけであなたを産みました』という本を読んだりして、なんやかんや全然眠れず。結局3時近くに寝た。
土曜日
私は事前に、この2泊3日の福岡旅で行きたい場所を、(方面によって)大きく2つに分けていた。
である。
太宰府天満宮に行きたい!という気持ちは、なんとなくあった。
なんかわからんけど菅原道真公に「私は学問を成就しましたよ」と報告したい気持ちになったからである(学問を一番?成就したのは7年くらい前だけど)。
糸島や白糸の滝は、行きたいけど遠い。で、この日は天気が悪いとの予報が出ていた。なので比較的近場にしよう。とはいっても太宰府も普通に遠いんだけどね。
ひとまず朝ごはん。
旅行に来たとき、「せっかくだからその地特有のものを食べないと!」と昔は思っていたが(ちょっと強迫観念じみている)、今はちょっと薄らいできた。必ずしもその地のものばかり食べる必要はない。旅行を楽しめるなら何でもいいやんけ、と思えるようになった。
とりあえず Google Map くんの言う通りに博多バスターミナルに行ってみた。
いや人混みすぎやんけ。今並んでも次の次のバスしか乗れない?しかもド観光客だらけ。私は個人的な信条(?)から、観光客観光客している場所(?)はあまり嫌なのだ。自分が観光客感を出しまくるのも嫌だし。なのでローカルに!地下鉄で向かうことにした。
七隈線(ななくません)→西鉄大牟田線(にしてつおおむたせん)。それほどものすごく混雑しているわけでもないし、席もふかふかだし、特に西鉄大牟田線では暖房がガンガンきいていて温かい。日差しも眩しくて良い。ただ、西鉄大牟田線は電車内に電光掲示板がないので、次どこの駅に行くのかはアナウンスに耳を傾けるしかない。
到着!!!
太宰府に向かう道が既に、観光客向けのお店の並ぶ「THE・観光名所」であった。
残念ながら本殿は工事中だった。なので参拝をサッと済ませ、おみくじをサッと引いて退散。おみくじは嬉しいことに大吉だった。へへへ…
あとは周りに広がるお店をブラブラしたり、母が激推ししていた梅ヶ枝餅を食べたりしていた。
道中、中心の通りとは少し外れた場所に「九州ヴォイス」という、良い感じのお店を発見した。お客さんも私だけ。
ブラブラしていたら、店長と思しきおばさんに話しかけられて、営業を受けつつちょっと喋った。九州なのに寒いですねえと私がこぼすと、太宰府は盆地なので福岡の中でも寒いんですよと教えてくれた。また、私が北海道出身だというと、おばさんも北海道に行ったことがあるとの話をしてくれた。北海道と九州では寒さの質が違いますよね~という話をしたりして、味噌汁を買って、さよならした。
一人旅だと、現地の人から話しかけられやすい…気がする。こういうちょっとした会話とかが面白いなと思った。
一通りお店を見て回った後、お昼くらいに天神に戻ってきた。とにかく寒くてですね。
中洲とかその辺を散歩してみる。
お昼ご飯はちょっと遅めで、15時とかそのくらい。
博多ラーメンの一環?としてトマトラーメンが推されていたので、キャナルシティの三味にてトマトラーメンを注文。
PARCO のちいかわらんどでお土産を買ったりして、一旦ホテルへ。寒くて休憩もしたいので。
お次は福岡タワーへ行ってみよう。バスで向かう。ちょっと遠いので、着いたらもう夜だった。
晩ごはんは、また家…ではなくホテルで。
夜は部屋にあった『道をひらく』という本と『孤独と不安のレッスン』という本を読み、1時半くらいに眠りに落ちた。
日曜日
昨日よりはだいぶ温かい!
起きようと思った時間よりも1時間遅く起きて、朝ごはんも食べずに朝ごはんと昼ごはんのパンを調達だけして、空港線に乗り込む。向かうは終点、筑前前原(ちくぜんまえばる)駅。まずこれが長い。
………
到着!
続いて、芥屋に行く「昭和バス」という会社のバスを待つ。
指定の時間になった。
??なんかバス2台きたんだけど。
そして、自分の乗るバスが分からず懐疑的になる我々のもとに、運転手さんが降りてきた。
「きしから先行く人はこっち、きしより手前ならこっち乗ってくださーい」
きし…?????
何を仰る…??
まあもう仕方ない。なんとなく観光客の方々がたくさん乗っていった方の「きしから先行く人」のバスに乗車してみる。
「きし」というのは、「岐志」という地名らしい。そして私の選択は正しかった。芥屋はがっつり「きし」よりも先である(もうひとつのバスにも芥屋行きって書いてたやんけ……というツッコミをしたかったが、飲み込んだ)。
バスはかなり小さめ。多分10名くらいが定員?
運転手さんは気さく。他の観光客女子たちにどっちに行けば良いか案内してあげていた。優しいねえ。
支払いは、現金か paypay しか使えないっぽい。200円。交通系 IC カードをがっつりチャージしておいたのだが、こっちじゃなかったか…
車窓から、「岐志のカキ」という看板がチラホラ見えた。有名なんだろうな。
で、Google Map の言う通り「窯元町」で降りたのだが。これは降りる場所を誤ったかもしれん。荷物多量で歩く場所じゃない*1。
昨晩みたサイトでの「幣の浜は穴場スポット!」みたいな記述を思い出しながら歩いた。いや穴場過ぎるだろ………
腹が減ったのでパンを食べながら歩く。道が高速道路みたいで歩いているだけでも珍しいのに、パンを食べながらお散歩感覚で歩いている人間は、さぞ奇怪だろう…と思いながら、ズカズカ進む。
到着。幣の浜。
いや読めるかーい。「へいのはま」じゃないんか。
入ってみる。
松パラダイスを抜けると、やっと海が見えてくる。
天気が怪しいのと私の荷物の多さで、感動しきれなかったが、海だ。ここまで来たのだ、私は……
しばらく玄界灘(だよな?)を眺める。サーフィンしている人がちらほらいて、寒いのにすごいな……と感心してしまった。
さて、私の計画ではここから海辺を歩いて芥屋海水浴場へ向かう予定だったのだが…
この道、行き止まりがいつどこにあるかも分からないし、人が全然いないし、ていうかちょっと進んだらゴキブリもハチもいたし、ちょっとここを進む勇気はなかった。別の道を探して進もう。
荷物が多いのでヒイヒイ言いながら歩いていく。
人気(ひとけ)がない。
頑張れ、もうちょっとだ……
すると気になるお店を発見。
でも中が見えないし…お店の入り口と思しき場所に猫ちゃんが鎮座しているし…お店に入りにくい………と思って、15分くらい考えたのち、一旦通り過ぎた。
さて、到着。30分くらい歩いたか。やっとだ……
芥屋海水浴場(けやかいすいよくじょう)。
芥屋の大門(けやのおおと)。
読み方が難しすぎる。どうしても芥川龍之介に引っ張られて「あしのや」「あしや」って読んでしまう(それでもそうはならんやろという読み方なのだが…)
ちなみに、幣(にぎ)は予測変換で出てこず、芥屋(けや)は出てきた。
海はとても綺麗だ。水が青い。海水浴客は最初2人くらいいたが、それもいなくなって、私一人でこの海を眺める時間が続いた。
天気が怪しめ?で海がちょっと時化っている。波が激しめ。
しばらく海を眺めてから、さて戻るか…と思ったら、すれ違いざまにおじいさんに話しかけられる。「遠くに見える岩が落ちそうで落ちない」という話を、通りがかった高校生にしたら、受験生だからその岩に向かってお祈りをしていた…とかいう話をされ、どこから来たのか聞かれた。そして車なしできたといったら、「車で送りますよ」「何度もいろんな人を送ったことがあります」「遠慮しなくていいのに」と言われ、謹んでお断りした。
良い出会いだし、まあついて行っても良かったんだけどね。でも一人なので、いざとなったときにも太刀打ちできないので……ということで。
海水浴場を後にして、勇気を出してさっきの雑貨屋さんに入ってみる。ハンドメイド雑貨屋さん「The Cotswolds」。店内はおそらくオーナーの家と繋がっているのだろう。奥様が店員さんで、休憩中だったところ出てきてくれたようで、ちょっと申し訳なくなった。客が私だけで、店員の方から動向を見守られてしまったので、急ぎ目で。可愛い輪ゴムを2つほど買って出てきた。(店員さんはとてもお優しい感じだった)
猫ちゃんをみていってもいいですかと聞いたら、撫でるのも大丈夫ですよ!と言っていただけたので、心置きなくみせていただいた。
私は猫ちゃん初心者なので、うまく関わるすべを知らないので、近くでしゃがんで見守ることしかできなかった。でも可愛い…………
雑貨屋さんを出ると、眼の前に、なんか新世界への道っぽいのがあった。
気になったのでくぐってみると、
黒磯海岸っていうらしい。穴場っぽい。ゴミが散乱していたのが残念。
そろそろ帰りのバスの時間なので、バス停へと向かう。すると今度は
にゃーんと言って寄ってきてくれた猫ちゃん。本当に私に向かってずっとにゃーにゃー言って向かってきてくれていた。可愛いがすぎる。
でもごめんな…私が潔癖症なのとアレルギー体質なのと病気を怖がっているので、撫でてやることはできないんだ……
しばらく猫ちゃんと一緒に歩いて、バス停に着いてお別れ(なんとここまで一緒に来てくれた)。ありがとな………
そんなこんなで糸島とお別れ。
結論、糸島は車で回った方が良い。歩いて回ると移動範囲が制限される(=それだけ観光スポットが散らばっている)し、歩けるには歩けるがほぼ高速道路みたいになっている場所も多々あったので。
あとバスで行くなら本数が少ないので、朝早くにいき、早めに帰ってきた方がよい。今回も10時頃に出発して15時くらいのバスで帰ったが、ちょうどよかった(滞在時間も、この時期ならこのくらいで十分である)。
博多駅に戻って、遅い昼ごはん。てか16時半とかなので、ほぼ晩ごはんだな。
この後、ちょっと早いが福岡空港へ。
ラウンジでスマホの充電をして、そのへんのお店を見て回ったり、スカイデッキで飛行機の離着陸を見守ったりして時間をつぶした。
飛行機の出発が40分くらい?遅れた。夜遅いし疲れていたから、ちょっとうへえ〜となったが、まあ仕方ないね。
いよいよ福岡とお別れだ。
総括
空港からはリムジンバスに乗って、一番うしろの席で快適に過ごして帰ることができた。家に帰ってくると安心できる。
九州は遠いし、何かしら東京や北海道とは違う様相?見た目?をしているのだろうか、その辺で方言が飛び交っているのだろうか、などと思っていたが。
なんてことはない。同じような景色が広がっているだけだ。使っている言葉も、全然東京や北海道と差異ない。まあ同じ日本だし当然か。
九州に行って初めて、こういう"学び"を得た。そう、同じ日本なんだ。
なんだけど、(当たり前だが)「西」とか「南」といった文字が多々見られ、その度に「ここは九州なんだ」と実感させられた。なんかおもろいなあ。
そんな福岡の旅でした。
ではまた。明日も素敵な1日になりますように。
*1:暑かったのでジャンバーを脱いでいたし、大きめのペットボトルを抱えていたし、朝ごはんも抱えていた。なので荷物多め。